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韓国映画をみながら方言に耳をすます

韓国語を勉強して何年か経過したので、徐々に方言(訛り)に気づくようになりました。
考えてみれば私たち日本人が日本の映画やドラマを見る際、瞬間的に
「あ、関西弁だ」とか
「東北地方の話だな」
と聞き分けていますね。

外国語の場合、まず標準語をあるていど理解したうえで、そこからの逸脱というかズレを聞き取る必要があります。

「亀が走る」というタイトルの韓国映画を字幕なしで見たとき。
最初、主人公たちの言葉がどうにも聞きにくく、
「あれ~自分の韓国語リスニングの力って、こんなものだったけ?」
と不審に思ったのですが、よくよく見ると映画の舞台はソウル近郊ではありません。
忠清道という地域で、独特のイントネーションと語尾なのですね。
ある場面で主人公の刑事が読んでいる地方新聞の名前が出てきて腑に落ちました。
これが1年ぐらい前。ソウルの標準語との違いに気づき始めたころです。

「クロッシング」
という脱北者を描いた力作も見ました。
過酷な北朝鮮の生活のなか、病気の妻のクスリを手に入れるため国境を越え中国に密入国する主人公。
しかし中国でも不法入国者として手入れを受け、起死回生のため第三国の大使館を経由して韓国に亡命します。
その間、妻は亡くなってしまい、一人残されたまだ幼い息子は父のあとを追います。
子をもつ身にしてみると胸をかきむしられる映画でした。
この中では北朝鮮の言葉づかいが使われています。
たとえ親子でも、子は父に対して最上級の敬語を使っているのが分かります。
言ってみれば
「お父さん、なになにでございますでしょうか?」
みたいな感じです。
日本語字幕も忠実に(ある種、ぎこちないぐらい)その会話を訳していて好感をもちました。
イントネーション、人の呼称など、独特でした。

「私たちの幸福な時間」
死刑囚と、自殺未遂を繰りかえす女性の交流を描いた佳作です。
数年前に見たときは気づかなかったのですが、死刑囚を演じるカン・ドンウォンの言葉回しが独特です。
まだ韓国語があまり分からない頃は、それが方言なのか俳優の癖なのか、セリフ回し上の演出なのか判然としません。
しかし、今回はあきらかに方言であることが分かります。
そこからは言葉の意味よりもイントネーションというか音調にじっと聞き耳を立て、
「これは釜山(プサン)っぽいな」
と思い、早速友人の韓国人にメールして確認したところ、ピンポ~ン!


方言の話になるとその地域独特の語彙の話になることが多いです。
それもたしかにあるのですが、言葉を一種音楽のように聞いて行くと、イントネーションの差異がたいへん際立っています。
それらに気づく瞬間ごとに、外国語を学ぶことの幸福を感じるのであります。

岐阜の韓国語教室 サンリ語学堂

2011年 春 開講講座
① 「冬ソナで学ぶ韓国語」コース
月に2回 木曜 19:00~20:30
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 プライベートレッスン 時間は応相談
(当方の希望時間)
夕方以降 ないしは平日12:30~ 
特に、火曜日・木曜日の午後は都合がつきやすいです。 
参加費 お一人だと2,000円 (60分)
    ご友人などお二人で受講される場合、お一人1,500円

いずれのコースも一番最初に登録料を1,000円ちょうだいします。

講師 舟橋寛延 韓国語能力試験・5級  ハン検・準2級
メール guputa@fine.ocn.ne.jp

電話&FAX 058-267-4489
〒500-8409 岐阜市幸ノ町1-16 サンリ治療院内
(布地の大塚屋さん駐車場の北。
 名鉄岐阜駅より徒歩5分 JR岐阜駅より徒歩10分)
地図は下記の治療院のものを参考にして下さい
http://www16.ocn.ne.jp/~sanri/
by guputa77 | 2011-02-28 09:22